■お子さまの成長に寄り添う“お直し”や“お仕立て”には、既製品では得られない温かさ
今回ご紹介するのは、いつもお直しをお持ちくださるお客様からの、とても素敵なご依頼でした。
「子どもの小学校受験の時に着せたい、体操用パンツを作ってもらえますか?」とのご相談でした。
■きっかけは「理想の色が見つからなかった」から
お子さまの受験に向けて、ピッタリ似合うかわいい体操服を探されたお母さま。
けれど、探しても探しても「この色!」というきれいなブルーの体操パンツがみつからなかったそうです。
「大切な日に、子どもに似合う色を用意したい」というお母さまの想いを受けて、glisteningで一からパンツをお作りすることになりました。
■2サイズのパンツから“ちょうどいい”を生み出す
お持ちいただいたのは、普段履いている既製品の2サイズの体操パンツ。
どちらも少しサイズが合わず、「この中間のサイズが理想」とのリクエストでした。
そこで、まずはそれぞれのパンツのウエストゴムを外し、正確にハトロン紙にパターンを取り出します。
そこから、中間サイズのパターンを設計。
ご持参いただいた水色の生地に、今回は中表に生地を置き、片面チャコペーパーとルレットを使用し正確にパターンを写していきます。
この時、硬い机の上よりもグリーンボードの上で行うと写しやすいと思います。
また、ストレッチ性のある生地はやわらかく動きやすいため、なるべく生地を動かさないよう重しなどを置いてパターンの通りに縫い位置と合印を。
右後身頃のポケット位置の転写も忘れずに。
裁断の際も、生地をなるべく動かさないように、ざくざくと大きめに裁断バサミを動かします。
そして丁寧に縫製していきます。
最初にポケットの3方周りにロックをかけ、ポケット口を深くたたんで三つ折りにステッチ。
右後身頃にポケットの縫いつけ。
続いて前身頃のセンターにステッチ。
前後またぐりを縫い合わせ、ロックミシン。
前後脇にロックミシン。
左脇縫い代にゴム通し口を残して縫い合わせ。
脇のラインテープを縫い付け。
裾を内側に折りステッチ。
ウエストを内側に折り3本ステッチを入れ、ウエストゴム(ソフトゴム)を3本通す。
今回使用したミシン糸は...レジロン#50 151ブルー
伸びない布帛の生地にはシャッペスパンが適していることが多いのですが、ストレッチ性のある生地にはレジロンもしくはエッフェルを使用します。
(ストレッチ性のあるパンツ等のお直しの際も同様に、シャッペスパンでは糸が切れてしまいますのでご注意を…)
ロック糸はちょうど良い色合いがなかったため...シャッペスパン#90 89ブルーを代用。
ロックミシン糸は色のレパートリーが少ないため、今回のような鮮やかな色合いに合う色がみつからないことが大変多いんです。
その為、シャッペスパン#90の細番手の糸を購入し、ボビン2個に巻き付けJUKIの3本ロックミシンに取り付け使用しています。
ロック糸を3本(4本糸ロックをご使用の方は4本)購入するより、低価格で色合わせもバッチリ叶うのでおすすめです。
また白いサイドラインには、ふちどりニットテープ 白 1.1cm幅を使用しました。
ストレッチ性のある白い生地を購入しバイヤスで取るより、手ごろなふちどりニットテープがちょうど良かったです。
(今回は白だった為こちらで代用できましたが、他の色の場合は生地を購入しバイヤステープを作らなければならないと思います)
これで、スポーティで清潔感のある印象に仕上げました。
お尻の部分は丸くかわいらしさを取り入れつつも、仕上がりは軽やかで動きやすく、お子さまがのびのびと走り回れるよう工夫しています。
■ちょっとしたこだわりが、毎日の使いやすさに
今回のオーダーでは、もうひとつお母さまからのリクエストがありました。
「ポケットを、少し大きめにして欲しい」というものです。
普段使っているパンツでは、タオルハンカチを入れると少し小さく感じられていたようで、「子どもが出し入れしやすいように」との優しい配慮でした。
そこで、元のデザインを参考にしながら、形はそのままにサイズをひと回り大きく調整。
見た目のバランスを保ちつつ、機能性を高める工夫を取り入れました。
出来上がったポケットは、見た目にも可愛らしく、タオルハンカチがすっきり収まるちょうど良いサイズ感に仕上がりました。
■完成まで約2週間。喜びいっぱいの仕上がりに
制作期間は2週間弱。
お渡しの際には、「とっても、かわいい!」と、大変喜んでいただきました。
後日、サイズもピッタリで、とてもお似合いの写真をみせてくださいました。
とても嬉しそうなお子さんの笑顔に、ほっこり温かい気持ちになりました。
「主人もとても気に入っていた!」とのことで、一つの作成がご家族皆さまの笑顔につながりました。
■その後、Tシャツにもお揃いのアレンジを
数日後、再びお客様が薄い水色のラインテープが肩に入った、白い体操Tシャツをお持ちになられました。
「パンツと合うようにしたい」とのことで、左右の肩に付いたラインテープをパンツと同じ色に取り変えることに。
ご持参いただいたパンツの水色の生地を使って、バイヤスにとってラインテープを4本作製。
こちらの体操Tシャツもストレッチ性があるため、伸縮するようバイヤスに取る必要があります。
襟ぐりと袖付けをほどき、元々付いていた薄い色のテープを外し新しいテープを縫いつけ。
襟ぐりと袖付けを元の通りに縫い付け完成。
ラインテープを取り付ける際に使ったミシン糸は…
上糸にパンツと同じレジロン#50 151ブルー
下糸は白の体操Tシャツの裏側に出るため レジロン#50 401白
襟ぐりと袖付けの縫い直しにはレジロン#50 401白と、縫い代の始末にロック#90 401白で仕上げました。
パンツとTシャツがぴったりお揃いになり、セットアップのような統一感が生まれました。
完成したTシャツをお渡しすると、「すごく可愛い!やっぱりお願いしてよかった。」と笑顔でおっしゃってくださいました。
■“お直し”は、世界にひとつだけの特別なものづくり
今回のように、「理想の色がない」「手持ちのアイテムに合わせて作りたい」「少しサイズを調整したい」といったお悩みは多く寄せられます。
そんなときこそ、glisteningのお直しやオーダー制作がお役に立てます。
お洋服のリサイズはもちろん、今回のようにお子さまの行事服や体操服、制服の補修・調整も承っています。
思い出が詰まった服も、次のステージでも大切に着ていただけるよう、ひとつひとつ丁寧に仕上げます。
■お直し・オーダーのご相談について
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サイズを微調整したい
-
デザインを一部変えたい
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手持ちの生地で服を作ってほしい
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他店で購入した服を直してほしい
など、お気軽にご相談ください。
お客様の想いやストーリーを大切に、心を込めてお手伝いいたします。
■“理想の一着”は、探すより、作るほうが早いかもしれません
お子さまの笑顔や特別な一日に寄り添えるお直し・オーダーを、これからもglisteningでは大切に続けてまいります。
今回、ご相談いただいた当初はオーダーでお作りするより既製品の方が安価のため、お客様へはもう少し探されてみてはとお話ししましたが…
お客様からは「価格ではなく、がんばっている子どもに理想の物を作ってもらいたい」との想いを伺い、承りました。
結果、ご家族皆さまにご満足いただき、笑顔になってもらうことができました。
📍セレクトショップ glistening(グリスニング)
東京都豊島区池袋3-13-1-103
当店はお直し専門店ではなくセレクトショップですが、これまで様々なご相談にお答えして参りました。
一着一着に想いを込めて、世界にひとつだけのものづくりを。
文化服装学園服装科卒業(デザインから縫製まで。洋服作り、洋裁について知識と技術を習得)
卒業後お直しの職業訓練校にてお直し技術を習得
お直し&オーダー専門店での業務実績も。
店頭にてお直し・オーダーのご相談を承ります。
また、お電話やメール等からもお気軽にご相談ください。

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